この記事ではスピーカーの輸出手続き方法や梱包方法、磁気漏洩保証について解説していきます。
スピーカーは精密機器のため梱包方法に注意する必要があります。また、滞りなく輸出するために必要書類を整えてから輸出手続きを進めていきましょう。
目次
磁気漏洩保証証明
スピーカーには磁気物が使用されている可能性があるため、輸出する際には「磁気漏洩証明」をメーカーから発行してもらいましょう。
スピーカーを航空便で国際輸送する場合には、包装された磁気物の表面上の任意の点から2.1mの距離において、磁気コンパスの振れ(偏向)が2度未満である必要があります。
下記は一例ですが、メーカーに問合せをし「磁気漏洩証明」を取り寄せしておきましょう。
例)
スピーカーの梱包方法
スピーカーは精密機器のため輸送中の衝撃によって壊れないよう頑丈に梱包することが大切です。
このセクションでは、スピーカー梱包の一例をご紹介いたします。
①傷が付かないよう下に布を敷きましょう
引用元:e-konpou.com/html/jisseki/25.htm
梱包中は床との擦れによって傷が付くことがありますので、必ず布を敷くなど準備をしましょう。
②エアキャップで包む
引用元:e-konpou.com/html/jisseki/25.htm
エアキャップ(プチプチ)でスピーカー全体を巻きましょう。そのあと、四隅をスチロール製のコーナーを当てて輸送中の衝撃に耐えられるようにしましょう。
③ストレッチフィルムで巻く
引用元:e-konpou.com/html/jisseki/25.htm
2つとも強化ダンボールの下地に載せたあと、ストレッチフィルムで周りをグルグル巻きにして固定します。
さらにその外側には緩衝用のスチロールパットと当てて横からの衝撃に耐えられるようにしましょう。
④強化ダンボールで蓋をしバンド
引用元:e-konpou.com/html/jisseki/25.htm
最後に強化ダンボールをかぶせ、バンドを巻いて梱包完成です。
大型スピーカーの場合には上記の通り大がかりな梱包が必要となりますので、フォワーダーに輸送と梱包も合わせて依頼すると良いでしょう。
スピーカーの国際輸送手段
スピーカーを海外に国際輸送する際には、航空便、船便どちらも可能です。
スピーカーは、危険物には該当しませんので『通常輸送』ができる貨物ではありますが、輸出に際し「磁気漏洩証明」が必要になりますので事前に準備しておきましょう。
輸送スピード優先であれば「航空便」、料金を安く抑えたい場合は1~2ヶ月かかりますが「船便」が有効です。取引先とのご事情を考慮して決定してください。
スピーカーの国際輸送業者選び
スピーカーなどの楽器は繊細で壊れやすい貨物であるため、稀に国際輸送業者に断られるケースがあります。
弊社、株式会社みかん箱はスピーカーの輸送実績があり、滞りなくお客様の大切なスピーカーを海外発送することが可能です。
すでに海外発送が決まっている方はお気軽に、お問い合わせください。
スピーカーを国際輸送する流れ
ここからは、日本からスピーカーを輸出して、海外で貨物を輸入〜納品までの一連の流れについてご紹介しましょう。
1.フォワーダーに国際輸送を依頼
輸出するスピーカーの商品内容、輸出先、納期が決まればフォワーダーに問い合わせしましょう。
このとき、貨物の品名、数量、重量、容積を担当者に伝えれば、輸送費の目安を教えてもらえますので、この時点で航空便か船便どちらにするか決めることもできます。
2.通関書類を作成
輸出する場合には、税関に輸出申告をし、必要な審査・検査を経て、輸出許可を得る必要があります。これを通関手続きと言います。
この税関手続きの際に必要になるのが「通関書類」です。
輸出の際の通関書類には主に「インボイス(仕入書)」「パッキングリスト(梱包明細書)」が必要になります。
インボイスには、輸出入者名・契約条件・品名・数量・価格・原産地などが記載され、パッキングリストには、貨物の数量、重量、容積などが記載されます。
基本的には、輸出者様に作成していただく書類ですが、ご要望があれば弊社では通関書類の作成も代行しています。
3.貨物を梱包する
海外へスピーカーを送る場合、前述した通り輸送中の揺れや衝撃による破損に備えるため、貨物に合わせて適切な梱包が必要になります。
エアーキャップやスチロールの角当てなどを適切な箇所に当てて頑丈に梱包するようにしてください。
4.保税地域に貨物を搬入
通関書類を作成し、スピーカーの梱包が完了したら次は、空港(港)の保税地域という倉庫にスピーカーを配送します。
保税地域とは、これから輸出する貨物や、海外から到着して関税が支払われていない貨物(外国貨物)を一時保管する倉庫のことです。
原則、この保税地域に貨物が搬入されたら、税関に輸出入申告が可能になります。
5.輸出通関手続き
通関手続きは、専門的な知識と経験が必要であるため、通関業者に依頼することが一般的となっています。
弊社にも提携している通関業者がおり、数千円程の手数料で迅速に輸出通関手続きを行うことが可能です。
輸出通関手続きは、税関に対して、輸出する貨物や数量、重量を申告して許可をもらう必要がありますが、
関税法や書類作成の知識がなければ相当な手間となりますから、専門業者に任せることをお勧めします。
無事税関から輸出の許可を受けたら、貨物は「外国貨物」としての性質を持ち、海外へ輸出できるようになります。
6.貨物搭載・輸出
輸出許可を受けたスピーカーは、順次、航空機(船)に搭載され海外に向け出発します。
また、航空会社や船会社に荷物を預けると同時に預り証としての証明書が発行されます。
航空便の場合には「Air Waybill(エアーウェイビル)」、船便の場合は「Bill of Lading(B/L:ビーエル)」が発行されます。この時点で、日本側での輸出手続きが完了となります。
7.外国到着(保税地域搬入)
無事海外に到着したピアノは、空港(港)の保税地域に搬入されます。
海外から見れば、日本から送られてきたスピーカーは外国貨物に当たるため、危険なものが隠されていないか?輸入制限がかかっている物ではないか?などを外国税関でチェックをし、関税が払われて問題がなければ輸入許可を出します。
スピーカーが到着したらすぐに引き取りたいのは山々ですが、必要な手続きと納税を終えたあとに海外国内に引き取ることができるんですね。
8.輸入(納税)申告
保税地域にスピーカーが搬入されたら、現地税関に対して輸入(納税)申告を行います。
このとき、日本側で作成したインボイス(仕入書)、パッキングリスト(梱包明細書)、Air WaybillもしくはB/L、保険を掛けていたら保険明細が必要になります。
9.外国国内に引き取り〜納入
現地税関から輸入許可を受けたスピーカーは、外国国内に引き取れるようになります。
納入先までのトラックや鉄道などの手配は、基本的に、現地通関業者が代行してくれますので安心してください。
これまで、基本的な国際物流の流れを解説してきました。実際の実務はもっと複雑にはなりますが、フォワーダーを利用してスピーカーを輸出される場合には、大まかな流れを知っておくだけで問題ありません。
スピーカーを国際輸送する際の必要書類
INVOICE(インボイス/仕入書/商業送り状)
インボイスは、輸出者が作成するもので、輸入者との取引明細、通関書類として、様々な役割を果たします。
記載される主な内容は以下の通りです↓
荷送人(売主)、荷受人(買主)、出港日、インコ―タームズ(貿易条件)、支払い条件(決済方法)、品名、数量、単価、合計金額、原産国
インボイスには、どんな物を、何個、いくら分輸出するのか記載します。また、誰から誰に売るのかなど、契約内容を反映した明細を作るイメージを持つと良いでしょう。
Packing list(パッキングリスト/梱包明細書)
パッキングリストは名前の通り、梱包明細書の役割を果たしています。貨物の個数、重量はもちろんのこと、荷姿など、より細かい貨物の状態が記載されます。
通関書類として必須の書類ではありませんが、パッキングリストを提出しないと貨物の状態が把握できないため、貨物検査になる可能性が高く、通常よりも通関手続きが長引いてしまいますし、費用もかさみます。
Shipping Instructions(シッピングインストラクション/船積依頼書)
これは船積指図書(ふなづみさしずしょ)とも言われ、荷主(輸出者)がフォワーダーに輸送依頼をするときに渡す書類になります。
この書類をもとに、航空運送状(Air Waybill: AWB)や船荷証券(Bill of Lading: B/L)が作成されますので間違いのないように作成しましょう。
委任状
ここでの委任状とは輸送依頼をするあなたが、通関手続きを代理する通関業者に提出する書類になります。
「通関手続きを依頼します」と一筆書いた簡単な書類です。詳しくはフォワーダーへご確認ください。
スピーカーの輸出ならMIKANBAKO
弊社、株式会社みかん箱は、世界各国に貨物を航空輸送しているフォワーダー(貨物代理店)です。
日本から海外の輸入者の玄関口までドア・ツー・ドアの国際輸送を行っており、国内での手配や通関手続きはもちろんのこと、海外現地ではパートナーである業者と連携して、責任を持って取引先の納入先まで貨物を輸送しております。
航空輸送は、世界各国まで1~2日で輸送することができ、揺れも少ないため貨物の品質を高く保って輸送することが可能です。
まずはお気軽にご相談ください。お見積りも迅速に対応させていただきます。
→ スピーカーの輸送のご依頼は<国際輸送サービスMIKANBAKO>
→ 気軽にご相談だけされたい方は<お問い合わせ>ください。