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匠の技!輸出梱包の種類に迫る|貨物に合わせて最適な輸出梱包を

輸出梱包

輸出するためには、貨物を梱包する義務があります。

関税法では、「輸出しようとしている者は貨物を適正に梱包しなければならない。」と規定されています。

梱包業者やフォワーダーに相談すれば、貨物に応じてどんな梱包が必要か、どれくらいの費用がかかるか教えてもらえますが、貿易のプロとして輸出梱包の種類の知識を身につけておきましょう!

輸出梱包の目的

輸出梱包の目的は、以下の通り。

1.輸送中の揺れによる衝撃や他荷物との擦れから保護する
2.効率的な物流を実現する

輸送中は揺れが生じるので、貨物が破損しないように適切な梱包をする必要があります。

また、輸出梱包をすることで、効率的な物流を実現することができます。

例えば、ダンボール30個をコンテナ内に1つ1つ手で運んでいたら時間がかかりますが、パレットに乗せてフォークリフトで荷役すれば一瞬で作業が終わりますよね。

次のセクションからは、輸出梱包の種類を紹介していきます。

輸出梱包の種類

輸出梱包は、貨物の種類に合わせて最適なものをチョイスしましょう。

木箱

木箱
引用元:http://www.fuji-p-c.co.jp/sp/service.html

木箱は、工作機械など大きな機械類を梱包するためによく利用されます。密閉されているので、防水対策に抜群。

また、中身が見えず簡単に取り出すことができないので盗難防止にもなります。海外の港では頻繁に盗難が起こることもあり、梱包は盗難を防ぐ大切な要素です。

木箱は1枚の板を組み立てたものが多いですが、何枚もの板を重ねた合板制のものもあります。頑丈でよりセキュリティーも高くなります。

すかし木箱

すかし木箱
引用元:http://www.kyowa-konpo.com/products/

すかし木箱は、機械類などを梱包することに適しています。防水の必要ない機械が対象で、サビが心配な場合は通常の木箱が向いている。

すかし木箱は、使用する木の量が少ないので、梱包費を抑えることができます。中身が丸見えになりますが、内側でカバーをすれば問題ありません。

スチール梱包

スチール梱包
引用元:https://www.chuogiken.com/works/packing/

スチール梱包は、木箱に代わって利用される輸出梱包の1つ。木箱の場合には、木に虫が付いている可能性があるので、検疫の消毒処理が義務付けられています。その分、費用と手間がかかります。

しかし、スチール梱包なら鋼材なので検疫処理は不要です。また、組み立て・開梱が簡単で作業効率も高いです。

容積は木箱よりも小さくなるので、物流コストとしても多少割安になるでしょう。

バンドル梱包

バンドル梱包
引用元:https://www.asahikonpo.co.jp/cat11/jirei090105.html

バンドル梱包は、建設鋼材や配管など、破損の恐れがない頑丈な貨物を梱包する際に利用されます。

この梱包方法は、裸のまま輸送するには非効率なものに利用されます。画像のような鋼材部品などは1つにまとめてバンドル梱包すると効率的に荷役できますよね。

梱包資材がほとんどかかりませんので、物流コストを大きく削減できます。

パレット梱包

パレット梱包
引用元:http://www.gps-fujimi.co.jp/

パレット梱包は、輸出梱包の中で一番メジャーなものです。カートンなどをまとめて梱包するときに便利です。

また、防水のために、ストレッチフィルムというサランラップの大きい版のようなものでグルグル巻に固定します。バラの荷物でも一緒にまとめることができますね。

パレットに貨物を乗せたままコンテナなどに搭載することができるので、効率的なバンニングが可能です。最大1トン位までの搭載が可能です。

スキッド梱包

スキッド梱包
引用元:http://www.tanakapk.co.jp/cgi-bin/tanakapk/siteup.cgi?category=4&page=2

スキッド梱包は、貨物を箱詰めすることなく、貨物に合わせて柔軟な梱包をするときに使用します。梱包資材が少ないため、梱包コスト削減をすることが可能です。

現代の国際輸送では、コンテナに詰めて輸送することが基本となっているため、簡易的なスキッド梱包でも十分なケースもあるのです。精密機器の場合には木箱梱包をおすすめしますが、破損の恐れのない頑丈な貨物はスキッド梱包で十分なケースが多いです。

強化ダンボール

強化ダンボール
引用元:http://www.shingoshu.co.jp/products/%E5%BC%B7%E5%8C%96%E6%AE%B5%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB/

強化ダンボールは、100kg以上から最高1トンくらいまでの重量物を梱包することができます。梱包資材が軽くなるので物流コストも軽減可能。

組み立てや開梱が簡単なので、作業スピードも上がります。通常のダンボールでは不安という場合には強化ダンボールの検討をしてみましょう。

バリア梱包

バリア梱包
引用元:http://www.koei-co.jp/packing/

バリア梱包は、海水の濡れや湿気などによるサビを防ぐために利用されます。機械類には最適な梱包方法です。貨物にカバーをかけたあと、空気を抜いて真空状態にします。その中に、シリカゲルも入れて内部の湿気も常に防ぎます。


・海外への輸出をご検討の方は、個人・法人問わずお気軽にご相談下さい。
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