クーリエとフォワーダー、一見同じように感じる輸送業者ですが、一体何が違うのでしょうか。
一言で言えば、以下の通り。
・フォワーダー:国際輸送業者
クーリエは、佐川やヤマト便の海外バージョンのようなもので、フォワーダーは、陸海空様々な輸送手段を駆使して最適な輸送プランをコーディネートする国際輸送業者のことです。
この記事では、両者の特徴とそれぞれのメリット・デメリットを分かりやすく解説していきます。
これから輸送する「貨物」や「ご都合」に照らし合わせて、どちらが最適な輸送方法なのか検討材料にされてください。
目次
クーリエとフォワーダーの違いをざっくりと
クーリエ | フォワーダー | |
---|---|---|
対象重量(目安) | ||
スピード | ||
サポート | ||
貨物/地域制限 | ||
輸送方法 | ||
コスト | 比較的安くなる |
クーリエととフォワーダーの違いを表にまとめると、上記の通り。
少量貨物で緊急性のあるものなどは、クーリエ。
重量物で最適な輸送プランとコストで輸送したい場合はフォワーダー利用が最適でしょう。
詳しく見ていきます。
クーリエ(CooRier)とは?
クーリエとは、「国際宅急便」のことで、英語では「CooRier」と表記します。
ほとんどが航空便の輸送手段で、「FedEx」「DHL」「UPS」が代表的な業者です。
イメージとしては、佐川急便やヤマト便の国際輸送バージョンと解釈しておけば大きな間違いはないでしょう。
クーリエの特徴
■メリット
クーリエは、数十キロ単位の「少量貨物」向きで、比較的低価格でスピーディーに輸送できることがメリットです。
簡易通関で国境を越えられますので、手続きのスピードも速いです。とくに「書類」の航空スピード輸送なら相性は抜群。最短翌日には到着するでしょう。
輸送日数の目安ですが、アジア圏なら1~3日、アメリカ・ヨーロッパ圏でも5日前後で到着するでしょう。
依頼もネットで完結し、通関書類も基本的にシステムで自動生成されますので手間も省けるでしょう。
■デメリット
しかし、物量が100kg単位になると輸送費が跳ね上がるので不向きです。
又、クーリエは営業エリアが限定されますので、エリア外は利用することができません。
高額な貨物や、輸出入ライセンス(他法令)が必要なものは取扱ができなかったり、リスクが伴います。
フォワーダー(Forwarder)とは?
フォワーダーは、航空・海上・陸輸、様々な輸送手段を組み合わせて最適な輸送プランをコーディネートする「国際輸送事業者」です。
輸送スペース予約、梱包、通関手続き、実運送人との交渉、そして海外現地での通関や納品まで一貫して物流を行っています。
フォワーダーの特徴
■メリット
フォワーダーの魅力は、自由度の高い国際輸送ができることでしょう。営業エリアや貨物の制限はありませんので、荷主の都合に合わせて世界中どこでも最適なコストと輸送プランで物流を行います。
輸送スピードとしては、貨物内容や混雑状況にもよりますが、クーリエと同じくらいのスピードで国際輸送することが可能です。
クーリエは、アジア圏1~3日・アメリカやヨーロッパ圏5日程と紹介しましたが、+1日程度見ておけば良いでしょう。特に、航空便なら手続きも輸送スピードも速いです。
また、100kg以上の重量物や長尺物など様々な輸送に対応可能。クーリエの場合は、貨物や地域に制限がありますが、フォワーダーは制限がありませんので、ある程度の融通はききます。
・納期を早くしたい
・納品を先変えたい
・関税支払いを遅らせたいから、通関一時ストップしたい
・分納したい
など、あらゆる要望にも対応します。
■デメリット
フォワーダーを利用するデメリットとしては、少量貨物だと割高になる傾向にあります。数十キロ程度の貨物や書類などはクーリエを利用すると良いでしょう。
また、一般の通関手続きになるので、Invoice(仕入書)などの通関書類作成の手間がかかる場合があります。フォワーダーによっては代行してくれるところもあります。
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貿易条件(インコタームズ)はどうなる?
貿易の知識がある方は貿易条件であるインコタームズはどうなるのか気になることでしょう。
インコタームズとは、輸出入者同士で、どちらがどこまで費用とリスクを負うかの取り決めのことです。いわゆる、契約条件。
例えば、EXW(工場出荷渡し)なら、国内工場から輸送業者に貨物を引き渡した時点で輸出者の費用負担やリスク責任は終わります。
以降の、国際輸送費、保険料、通関手数料などのコストは輸入者が負います。事故があった場合も、輸入者が対応します。
CIF(輸送費保険料込み条件)の場合は、輸入国の港までの輸送費やリスク責任は、輸出者が負います。
EMSとは?
クーリエ、フォワーダーと来たら、「あれ?じゃあEMSは何?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
EMSとは、「国際スピード郵便」のことで、郵便局がやっている輸送サービスです。
手紙や数十キロ程度の軽量荷物などの発送に向いています。
クーリエと何が違うの?と思いますが、イメージとしては、ヤマト便と郵便局のような関係と言えるでしょう。
クーリエのほうが、輸送できる貨物の種類が多く、スピードも速いです。
EMSは、海外旅行の別送品や個人貨物向きと考えておけば良いでしょう。
最後に
あなたが国際輸送したい貨物の内容や希望納期、ご予算などご都合に合わせて最適な輸送手段をチョイスしてください。
・個人少量貨物・手紙ならクーリエ。コストも抑えつつスピード輸送
・商業貨物・重量物なら柔軟なフォワーダー。最適なコストで、理想の物流を実現。
・クーリエ・フォワーダーの輸送スピードに大きな変わりはない。あっても1~2日程度。
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